宇都宮市、鬼怒川沿いの飛山城跡高台に住み、あちこちと歩き回っている高齢者のおぼえがきです 　過去の記録は次のページで見られます

　

チンクエ　テッレ　　　　　　　　　　2020.7.1 　ジェノヴァから東南東70ｋｍ、,海と断崖のチンクエテッレ（５つの村）を旅した。１１世紀、度重なる北アフリカのサラセン海賊襲撃からの要塞都市として生まれ、1000年以上陸路がなく、船のみで往来、陸地も狭く唯一の作物はぶどう、ワイナリーが有名。リオマッジョーレ、マナローラ、コルニリア、ヴェルナッチャ、モンテロッソアルマーレの5つの村の内、リオマッジョーレとヴェルナッチャを訪ねた。 、 　リオマッジョーレ。５つの村の中で一番大きなまち。多くの芸術家に人気。左の岸壁に愛の小道という遊歩道。 　狭い密集したまちなみの坂道が続く。 　高台にサンジョヴァンニ教会（１３４０年創立）。狭いまちなみにくらべここだけ広い広場。 　ヴェルナッチャ。聖マルゲリータ教会を奥に海辺。 　海辺は狭い。 　ローマ通り。その奥はブドウ畑。 　断崖を切り裂くように走る列車。海水浴の客も砂場がなく岩の上で日光浴。このチンクエテッレは広い道路がなく観光バスは入れない。観光客は列車利用になる。 　このチンクエテッレの列車の中でスリに出会い、パスポートを取られてしまった。この日、人身事故が遭ったらしく列車のダイヤは乱れ、駅、列車内でしばらく待たされた。ガイドからスリには注意と聞かされていたので、列車内はショルダーバッグを前に抱え列車の壁に背を向けて混んだ車内で入り口近くに立っていた。混んでいたといっても肩が触れ合うほどではなく、前の親子のおしゃべりをときどき眺めていた。お母さんは小柄でぽっちゃり、足にタトー。女の子は小学生ぐらいでお母さん似でやはりぽっちゃり、楽しそうな会話にわからないのに暇だから時々目が向いてしまう。駅に到着し、人々が出口に殺到し下車。流れが収まり、少し空いてきたので中の椅子席近くに移動しやはり立ったまま。列車は動かない、しばらくして少女が外から走り込んできた。まっすぐ私に近づき突然皮のケースを渡された。渡されたのは私のパスポートケースで少女は前でおしゃべりしていたぽっちゃりの子だった。その時になってパスポートが掏られたことに気が付いた次第、下車ラッシュの時だったと思われる。ケースを渡して走り去って行った少女に唖然として声が出なかったが一瞬目が合った。スリと思われる陰った眼ではなく澄んだ少女の目だった。 、COVID-19でヨーロッパは観光客が激減、街の通りは人通りは閑散。スリは仕事にならずどうしているのだろうと気になっていた。イタリアではロマの人をはじめ貧困層には国が援助するという制度があると聞いた。日本の生活保護制度と同じだろうか。 　ヨーロッパでは観光客旅行をオープンして行くと報告されて、またスリと観光客の交流も戻ってきて、イタリア観光も復活に向ってほしい。

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